見上げたときの数の印象

入口付近から右側を見上げると、
千手観音像がびっしりと並んでいるのが目に入ります。
もちろん、まだ正面から見ているわけではないので、
そのすべてが見えているわけではありません。
それでも、数の多さはすぐに伝わってきました。
「すごい、こんなにもいらっしゃるのか」と、素直に思いました。
右に曲がると、いよいよお像と正面で対峙します。

遠くまで続く長い空間

右に曲がるとまず、
奥の方がはっきりと見えないくらい長い通路が目に入ります。
横に伸びる通路に沿って、整然とお像が並んでいます。
その距離の長さに、「あんなに遠くまで」と思わず目で追いました。
驚きとともに歩いていくと、
二十八部衆と風神・雷神像がこちらから近い位置に並び、
その奥に千手観音像が途切れることなく並んでいます。
手前と奥の並び、決して遠くない距離ですが、
二つの違う空間を感じました。

歩きながら感じた人の流れ

堂内には人の流れがあり、ゆっくりと一方向に進んでいきます。
静かで、立ち止まっては進む、止まることのない流れでした。
他の寺院で感じるようなしんとした静けさとは、少し違います。
人の流れる音が邪魔になることはなく、
お像に集中することができました。

正面から見えた守護の空間

柔らかなお姿で穏やかなお顔をされている千手観音像とは違い、
二十八部衆のお像は、逞しく、険しいお顔をされたお像が多く、
奥の千手観音像を護っている存在だということが見てわかります。
手前に「護る存在」、奥に「護られる存在」、
はっきりとした空間の違いが長いお堂の端まで続く、
ここにしかない空間だと感じました。

その守護の中に、四天王の姿もあります。
二十八部衆と並び、力強い表情をたたえながらも、
前に出すぎることはありません。
空間の一部として、静かに力を保っているように見えました。
多くの像が重なり合いながら、大きなひとつの護りを形づくっている。
その中に四天王もいるのだと、歩きながら感じました。

まとめ|外から見た長い本堂

お堂を出て、庭を少し歩きました。
外から眺める本堂は、あらためてその長さが印象に残ります。

先ほどまで歩いていたあの空間が、
この建物の内側に続いているのだと思うと、
不思議な気持ちになりました。
そこに並ぶ観音像も、お堂そのものも、
長い時間の中で守られてきたものです。

いま自分がそれを見てきたということを、
静かにありがたく思いました。
強く願うわけではありませんが、
またあの長いお堂を歩きたいと、自然に思います。

最後に、感じたことを英語でも書き留めておきます。

English Reflection

Standing among the rows of statues,
I felt quietly protected.
The space was vast, yet quietly reassuring.
Their presence was strong but gentle.
It was a place that eased the heart.

ちびくま

三十三間堂基礎情報(所在地・アクセス・拝観時間・拝観料)

■ 所在地
京都市東山区三十三間堂廻町657

■ アクセス
・京都市バス:京都駅から100、206、208系統、「博物館三十三間堂前」下車すぐ
・京阪電車:七条駅下車、2番出口、徒歩約7分

※下記に三十三間堂周辺の地図を掲載しています。

■ 拝観時間
8:30~17:00
※季節・行事によって変動があります。 

■ 拝観料
大人 600円
高校生・中学生 400円
小学生 300円

※詳細・最新情報は公式サイトをご確認ください。

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